痛風は、尿酸の血中濃度が高いこと(高尿酸血症)が原因で、尿酸の結晶が関節に蓄積し沈着した結果起こる病気です。結晶が蓄積することで、関節とその周辺に痛みのある炎症の発作が起きます。

尿酸の血中濃度が高い人は、メタボリックシンドロームの傾向があります。ウエストが太いこと、血圧が高いこと、血糖値が高いこと、コレステロールや他の脂肪の値が高いことが多く併発しています。

痛風の治療は、薬を投与して、炎症や痛みを軽減し、発作が起こるのを予防し、ときには尿酸の血中濃度を低下させ関節に沈着した尿酸結晶を減らします。

漢方薬で痛風・高尿酸血症を治療する

男性は「足指のつけねが赤黒く腫れあがり、黒光りしている」と述べています。体質改善には防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)や大柴胡湯(だいさいことう)などをよく使います。

痛風に対して漢方では急性期の痛みに対する処方と慢性期の体質改善のための処方に分けられます。急性期の痛みに対しては局所の腫(は)れや熱感などに応じて越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)などが使われます。